ファーストクラスターミナル体験:2017ドイツ旅・復路編2
2017年9月27日、ドイツ旅5日目。
ベルリンを出て、フランクフルトに到着しました。
復路最大の、いや、今回の旅の最大の目的地と言っていいでしょう。「ファーストクラスターミナル」。ついに入ります!
場所がよくわからない
フランクフルト空港に到着し、順路に沿って歩くと、気づいたらファーストクラスラウンジの前に来ていました。
いやいや、私が行きたいのはファーストクラスターミナル。
でも行き方がよく分かりません。案内ガイドが出ているわけでもないし。
ファーストクラスラウンジも、利用条件はファーストクラスターミナルと同じで、ANAのファーストクラスのチケットを持っていても使えません。
ルフトハンザかスイスエアのファーストクラスのチケットじゃないとダメというハードルの高さです。
ラウンジ|Lufthansa🔗(内容は変更されています)
今回はフランクフルトからミュンヘンへビジネスクラスで向かい、ミュンヘンから羽田へファーストクラスに搭乗します。
つまりフランクフルトから乗るのはビジネスクラスですが、当日のルフトハンザのファーストクラスチケットを持っているので、ファーストクラスターミナルやファーストクラスラウンジを利用することができるのです。
そういう意味ではファーストクラスターミナルもファーストクラスラウンジも一緒。ラウンジでもいいかな……と、正直思いました。
多分、待遇的には変わらない。高級車で搭乗口まで送ってくれるサービスがないだけです。
でも、事前にブログであれだけ「ファーストクラスターミナルを体験したい!」って騒いでおいて、それはないだろうって話ですよね……。
ブログに書いてなかったら、ファーストクラスラウンジにしてました。たぶん。
というわけで、ターミナルの場所を教えてもらうために、ファーストクラスラウンジに入りました。
ファーストクラスラウンジで場所を尋ねる
しかし、このラウンジ、入っただけでとてもいい雰囲気です。やっぱりここで十分かも……と、また気持ちが揺れます。
搭乗券を見せて、ファーストクラスターミナルの場所を教えてほしいと伝えると、あなたはもちろんファーストクラスターミナルも使えるけれど、このラウンジも使えますよ、と、にこやかにおっしゃいます。
ドイツの接客は無愛想という先入観は、ホテルに続いてここでも覆されました。
これっぽっちも嫌な感じを受けない、完璧な対応です。
やっぱりVIPを相手にしている人たちは違うのね……と、認識を新たにしました。
そんなわけで、さらに気持ちが大きく揺れ動きました。ここ、すっごく快適に違いない。
でも、事前にブログであれだけ……(以下同文)。
心を鬼にして「ターミナルを体験してみたい」と伝えると、行き方を丁寧に説明してくれました。
言われたことを復唱しながら聞いていると、説明してくれていた人が途中で言葉を切り、隣の人に「私ちょっと出ても大丈夫かしら」。
なんと! 直接ターミナルまで案内してくれました!!
余計なお手間をとらせて申し訳ない。感謝、感謝です。
徒歩10分くらいで到着
ファーストクラスターミナルは、基本的には車で空港へ来たVIPのためのターミナルですから、乗り継ぎで使ってみたい私のような物好きは、徒歩で一旦建物を出てから、シャトルバスの乗り場や駐車場周辺の道を歩いて行かなくてはなりません。
先ほどのファーストクラスラウンジは「ターミナルA」にあります。
そこから図の下方へずっと抜けて、一旦建物の外に出て、駐車場の前を通り抜けたあたりにファーストクラスターミナルはあります。
ラウンジの人はそんな道をずっと付き合ってくれました。徒歩10分弱だったかと思います。
ついに来ました。写真右に見える橋が、たぶん車で到着するルートですね。
すぐセキュリティー検査
徒歩で来た人向けの1階入り口です。以前、この黄色い看板を見て、なんでこんなところにラウンジみたいな看板が立っているんだろうと思ったのですが、まさにラウンジみたいなターミナルの入り口だったんですね。
中に入るとエレベーターホールです。エレベーターで上の階に行くと、広い待合スペースがありましたが、すぐに係の人が来て対応してくれました。写真を撮る暇もありません。
パスポートと搭乗券を出すよう言われ、すぐにセキュリティー(荷物)検査です。
検査を終えると、搭乗券を返してくれました。
ベルリン・テーゲル空港では普通に搭乗券だけ渡されましたが、ここできちんとファーストクラスのケースに入れてくれました。
係の人は1人で5人分くらいのパスポートを持って忙しそうです。
それでも、私がここは初めてだと言うと、簡単に中を案内してくれました。
「ラウンジ」内へ
セキュリティーチェックのすぐ先には免税品ショッピングのコーナーがありました。狭いのですが、もちろん、もっとショッピングを楽しみたい場合は通常の免税ショップへ行くこともできます。
その先がいわゆるラウンジ的な場所です。
新聞・雑誌コーナー
入るとすぐ左が写真の新聞・雑誌コーナーです。
バーカウンター
入って右はバーカウンター。
瓶の数がすごいです。どんなカクテルでも作ってくれそう。
レストラン
バーの奥はレストランです。完全に高級レストランの雰囲気。
くつろぎスペース
バーとレストランの向かいは、ソファーとテレビのあるくつろぎスペースです。
テレビ画面が大きくてクリアなこと! ポスターみたいですね。
写真の左奥に写っているのは、シガーラウンジです。
シガーラウンジ
私は嫌煙派なので中には入りませんでしたが、シガーラウンジには葉巻もあるらしいです。愛煙家なら是が非でも入ってみたいところでしょう。
見た目にも全く煙っぽくなく、いわゆる喫煙所とは違って快適そうです。
仮眠室・シャワールーム
レストランとシガーラウンジの間の通路の奥には仮眠室、トイレ、シャワールームがあります。
シャワールーム、私は使いませんでしたが、バスタブ付きのもあるらしいです。
仕事部屋
入り口横の新聞・雑誌コーナーの裏手には個室が並んでいて、落ち着いて仕事ができるスペースになっています。
まずはくつろぐ
一通り説明を受けたところで、とりあえずソファーに座ってくつろぐことにしました。巨大テレビの前のスペースに誰もいなかったので、そこに座ります。
すると「お飲み物は?」と聞かれたので、カプチーノと水をもらいました。
係の人からは「自宅にいるつもりでくつろいでください。飲食、お風呂、眠ることもできます。何でも言ってください」と言われ、「はい、ありがとうございます」と返事をしたものの、特に頼むこともありません。
ここに来る飛行機の中で朝食を食べてしまったので、お腹も減ってないし、しかもこの後、ファーストクラスに乗ってたくさん飲み食いするし……。
シャワーもホテルを出るときに浴びたばかり。
しばらくゆったりテレビでも眺めながら、メールを書いたり、パソコン作業を済ませましょう。
ダックをいただく
帰国後のことを考えると、今のうちに済ませられる仕事は済ませておこう……などとパソコンをいじっていると、何も頼まない私を心配(?)したのか、係の人が来て、ダックをくれました。
ドイツではバスルームでよく見るダック。ドイツ語ではエンテ(Ente)と言い、おみやげ屋さんなどあちこちで見かけます。普通は黄色ですが。顔がメルケルさんとか、有名人になっているものも多いです。
先人のブログを読んで、ここにもあることは知っていましたが、バスルームを使うとそこにあるのをもらえるんだと思っていました。
まさか、わざわざ持って来てくれるとは。
「これはこのファーストクラスターミナルのバージョンで、他のファーストクラスラウンジでもそれぞれのバーションがあります。ミュンヘン空港ならミュンヘン独自のものとか。集めている方も多いんですよ」と係の人。
確かに胴体に小さく「Lufthansa First Class Tarminal」と書いてあります。
黒というのが、ちょっと特別な感じです。うちの猫も黒猫だし。(関係ない)
ありがたくいただきました。
もう2個もらえばよかった?
実はこのエンテ、持ち帰ったところ夫が大層気に入り、「何でもう1個もらってこなかったの!」と、想定外の反応(というか無茶ぶり)。
さらにドイツ語友達も写真を見るとやはりひどく気に入り、「私の分はないの?」とこれまた想定外の反応(無茶ぶりその2)。
ふたりとも、今までエンテに反応したことなかったはずなのに。
黒い色がポイントなんでしょうか???
とにかくこのエンテ、大人気です。
仕事部屋へ
しばらくソファーでくつろいだものの、飲んだり食べたりする気になれず、それよりもパソコンでやりたいことが次々出て来たため、係の人に一声かけて、仕事部屋へ移りました。
荷物を置いてもかなり広々していますし、入り口も閉まるので、落ち着いて作業できます。
ネットの接続も、さっきの席より速い感じ。(気のせいかも)
飲食しないまま
というわけで、フランクフルトでは4時間あったのに、ファーストクラスターミナルに行ったという以上のことは特に何もしないうちに終了。
せっかくのレストランもバーも利用せず。
これまた、夫と友人から叱られました(笑)。無理してでも食べるべきであったと。国内線の機内食で朝食なんて食べている場合じゃないだろうと。
ブログを読んでくださっている皆さんも同じ感想でしょうね……。尻すぼみな感じで、本当に面目ないです。
高級車で搭乗口へ
搭乗時間になると、係の人が迎えに来てくれました。
入って来たのとは逆方向にエレベーターがあり、降りたエレベーターホールの外は駐車場。私以外に男性2人がすでに待っていました。運転手さんが荷物を運んでくれます。
生まれて初めての(そして多分最後の)ポルシェです。
ナンバープレートは、まるで飛行機の便名みたいですね。
はしゃいで写真なんか撮ってるのは私だけで、後のおふたりは淡々と乗り込んでいます。本当は隣のベンツとか、さらに1台向こうの車も撮りたかったのですが、断念しました。
乗り込むとすぐに出発。
車に乗っていたのはせいぜい1分半。あっという間に飛行機の下に着きました。
ミュンヘン行き国内線(ビジネスクラス)なのが残念です。やはりこの贅沢な気分のままファーストクラスに乗りたかった。
次に機会があるならば、何とかフランクフルト→羽田便を入手したいものです。
飛行機の横のエレベーターを上がると、ボーディングブリッジの途中に出ました。
なるほど、ここに出入り口があるのは、こういう事情だったんですね。
ミュンヘンに着いたら、次は羽田行きに乗り継ぎます。
往路に続いて人生2度目のファーストクラス体験が待っています。
こんにちは!
わわわ、憧れのファーストクラス〜ラウンジが高級レストランですね・・・!一体どんな料理を楽しめるのでしょう?次回の記事も楽しみにしてます。
スシキャットさん、コメントありがとうございます。
うーん、やっぱりどんな料理が食べられるのか、レポートすべきでしたよね!
何で食べる気にならなかったのか、今となっては自分でも不思議です(笑)。
まあ、課題を残せば、次にまた行こうというモチベーションになるってことで、お許しを。