旅行中に提携航空会社特典航空券の帰国便を変更する:2018ドイツ旅・ベルリン編2
2018年9月7日(金)
ベルリン到着の翌朝。
時差ボケか、機内でしっかり寝たためか、4:30ごろ目が覚めてしまいました。
思いがけず時間ができたので、気になっていた復路の関西空港経由の便が飛ぶのか、調べてみることにしました。
航程
復路は10〜11日。
チューリッヒ→フランクフルト→仁川→関空→羽田の予定です。
関空の滑走路が…
近畿を中心とした地域を台風21号が襲ったのは9月4日でした。
ものすごい暴風と高潮で建物ごと飛ばされるなど、驚くような被害が出ていました。
関空は滑走路が冠水。
翌5日昼ごろまでの時点で復旧の見通しは全く立っておらず、気になっていましたが、関空を利用する11日まで1週間近くあるし、まあ大丈夫でしょう、とタカをくくっていました。
そのまま旅行準備にかまけてニュースなどチェックせずに6日早朝出発。
未明に発生した北海道地震の状況に気を取られ、関空のことは気にしていませんでした。
しかし、飛行機の中で朝刊を読むと、関空の復旧は早くて1週間という感じの見出しが各紙に出ているではありませんか!
急に心配になりました。
アシアナ航空のサイトで確認
7日の早朝、ベルリンのホテルでパソコンに向かって調べました。
ベルリンまで来て何やってんだか……って感じですが。
フランクフルト→仁川→関空はアシアナ航空便です。
アシアナ航空のサイト🔗を見てみました。
すると以下のような記載が。
欠航に関して
9月4日に発生した台風21号の影響により関西空港が閉鎖されております。
このため9月10日まで関西空港を発着する全てのアシアナ航空運航便の欠航が決定しております。
11日以降については、改めてご案内いたします。(11日OZ115便は欠航が決定しております)
詳細は、運航状況をご確認ください。
「11日OZ115便は欠航が決定しております」!!!
予約している便は11日のOZ114。1番違いです。
これ、ほぼダメなんじゃないでしょうか。
(後日、やっぱり欠航になりました)
代替便はあるのか
便を変更するとして、一番いいのは関空だけをショートカットする「仁川→羽田(あるいは成田)」という便です。
フランクフルト→仁川で予約しているアシアナ航空A380-800の「ビジネススマーティウム」に乗りたいのです。仁川空港でキムチも買ってみたいし。
しかし。
ANAのサイトで同じ日の「仁川→東京」直行便を検索してもビジネスクラスはおろかエコノミーも一切出てきません。
だめか……。
でも「フランクフルト→東京」「チューリッヒ→東京」を丸ごと変更するなら、可能性はあるかもしれません。
ギリギリまで仁川経由の可能性を探りたかったのですが、様子を見ているうちに、11日に帰れないことになっては目も当てられません。
仕方ない。仁川は今回あきらめます。
電話で変更手続き
ホテル室内の固定電話を使って、ANA窓口へ電話しました。
修行の成果であるプラチナステイタスを活用しようと「プラチナサービス」デスクのページを見ると、欧州だけ別のページにリンクが飛んでいます。欧州はステイタス関係なく共通の窓口になっているようです。
「各国 国内でのみご利用いただけます」と書かれた「ドイツ」の番号にかけてみました。
するとドイツは早朝だったためか、日本の窓口で対応しますとアナウンス。通話料は無料とのこと。
ありがたいです!
電話はすぐつながりました。
中国経由を提示される
事情を説明し、まだ欠航が決まったわけではないが、関空を経由しないルートに変更できないかと尋ねました。
すると提示されたのが
フランクフルト→上海浦東→成田
でした。これならビジネスクラスを準備できるとのこと。
うーむ。中国経由か……。
北京経由に苦い思い出
別に中国が嫌いなわけではありません。
しかし、中国経由便には苦い思い出があるのです。以前、北京経由でウィーンに行った時、北京→ウィーン(オーストリア航空)が飛ばなかったのです。
オーストリア航空便とはいえ、地上スタッフは全員中国人。オーストリア航空なのにドイツ語は通じず英語か中国語のみ。元々苦手な英語なのに中国訛りのせいで一層理解不能でした。
北京発ウィーン行きのオーストリア航空便は1日1便なので、全員翌日の便に振り替えになり、準備してくれたホテルで一泊。しかし全員が翌日の便に乗れるはずもなく、結局翌日も空港で延々代替便交渉。
私は、ウィーン到着予定の翌日の夜にオペレッタのチケットを取っていたので「間に合うように到着したい」と、たどたどしい英語で主張したのですが、伝わったのかどうかも分からないレベル(泣)。中国人乗客の中国語による主張に勝てるわけもなく、この時もビジネスクラス(特典航空券)だったのですが優先してくれる気配もなく。
完全に「声の大きい者勝ち」な状況でした。
ドイツ語を話せるウィーン在住中国人女性(同じ便の乗客)が助けてくれたおかげで、オペレッタには間に合わなかったものの何とかその日のうちにウィーンに到着できましたが、彼女がいなかったらどうなっていたことか……。
初めて利用した北京空港で、初めての(そして現時点で最後の)1日遅れというトラブル。私にとって中国はトラブル率100%です(香港除く)。
私は中国と相性が悪いに違いないと思い、その時「二度と中国経由は使わない!」と心に決めたのです。が……。
不安抱えつつ変更
今回、ついに中国経由を利用せざるを得ない事態になってしまいました。
他に選択肢がないのでは仕方ありません。その航程で再発券しました。
トラブル率100%なのは北京。今回は上海。きっと大丈夫。
上海→成田はANA(エアジャパン運航)だし、発着がいずれも外国だった北京→ウィーンとは違う。日本語も通じるだろうし、何とかなるに違いない!
と自分に言い聞かせました。
不安いっぱいだけど、帰れないよりはマシです。
無事の運航を祈るばかりです。
無料で変更
ちなみに、この一連の手続きで費用は発生しませんでした。
電話代も無料、ルート変更による諸費用の変更もなく、もちろんルート変更の手数料も不要でした。
遅延・欠航で変更可能
悪天候などが理由の遅延・欠航の場合は変更や払い戻しが可能です。
台風・降雪などの不可抗力等に起因する便の遅延・欠航が発生した(する)場合は、ANA便の変更またはマイルの払い戻し対応をいたします。
今回はまだ欠航が決まったわけではなかったのですが、こちらのルールが適用されたと思われます。
ただし、少々気になっている点が。「ANA便の変更」とありますが、変更したのはアシアナ航空便とスターフライヤー便です。
さらに
空席のある以下の運航便への日付変更または、経路変更を行います。
国際線
ANA(NH)、エアージャパン(NQ)運航便
とあります。
上海→成田はANA(エアージャパン運航)ですが、フランクフルト→上海はルフトハンザ便です。ANAのコードシェア便でもありません。
ANA運航便じゃなくても大丈夫ということでしょうか。
正確に言うと、私が発券したのは「ANA国際線特典航空券」ではなく「提携航空会社特典航空券」なので、少しルールが違うのかもしれません。
この「提携航空会社特典航空券」の予約変更ルールは、ネットで探してもよく分かりません。よその会社との関係もあってケースバイケースなのでしょうか。
まあでも、とにかくルート変更できて一安心です。
これで心置きなく旅行を続けられます。
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