地元っ子オススメ!ケルン②小人の国のクリスマスマーケット:2019またドイツ旅9
2019年12月上旬のドイツ旅で各地のクリスマスマーケットを巡りました。
ケルン(Köln)では、地元っ子の友人(ドイツ人)からなんと8カ所も案内してもらったので、4回に分けてお伝えしています。
今回はその2回目。
旅程
5日(木)マインツ🔗 ヴィースバーデン🔗
6日(金)フランクフルト🔗
7日(土)エアフルト🔗
8日(日)シュトゥットガルト🔗 エスリンゲン🔗
9日(月)ケルン
①ケルン大聖堂周辺🔗
②職人と小人の国(←今回ここ)
③港のマーケットとランチ🔗
④光と色が美しい夜のマーケット🔗
ハインツェルメンヒェンの世界
今回ご紹介する2カ所のクリスマスマーケットは、ハインツェルメンヒェン(Heinzelmännchen)がモチーフとなっています。
ハインツェルメンヒェンは、人が眠っている間に仕事をしておいてくれる伝説の小人です。
靴職人が眠っている間に小人が靴を作ってくれるグリム童話、あれです。
ケルンの小人だったんですねー。
(うちにもほしい……)
なので、ここのクリスマスマーケットのテーマは「職人と小人」です。
その1:アルター・マルクト
ケルン大聖堂周辺のクリスマスマーケット2カ所を巡った後、2ブロックほど歩いてアルター・マルクト(Alter Markt)へ。
アルター・マルクトは英語で言うと「Old Market」=旧市場。
この辺りは旧市街と呼ばれる地域です。
小人がいっぱい
「ハインツェルの冬メルヘン」と書かれた門に、小人がたくさんいます。
- クリスマスの小路
- 小売商の小路
- おもちゃの小路
- トイレ
会場内の案内版も小人。
右下の写真、トイレの案内板の先を見ると……
トイレまで可愛い!
そして屋根の上にも小人。
店の屋根の上にも小人。
おとぎの国に来たみたい。あっちにもこっちにも小人がいます。
職人の店
職人の店や、昔からある生活雑貨、日用品の店が目につきます。
刃物屋さん。研いでくれるみたいです。
鍛冶屋さん。
「幸せを呼ぶネームプレート」や「幸運の馬蹄」を作ってくれます。
香りの店とクリスマスのクッキー
そして、友人夫妻のお目当ての店はこちら。
「香り」の店です。
アロマオイルや、乾燥した草花のブレンドなど、さまざまな香り製品を売っています。
ドイツはアロマを代替医療のように使う国。
香りの雑貨や日用品もよく見かけます。
こちらのロゴはアーヘンのお菓子屋さん。
クリスマスシーズンに食べるアーヘン名物のクッキーみたいなお菓子「プリンテン」(Printen)が特に有名らしく、友人から是非ここで買うよう勧められました。
いろいろ味見もさせてもらって、チョコレートコーティングされたものを購入。
レープクーヘンを小型にした感じ。スパイスたっぷりの複雑な味わいです。
私は好きですが、日本人だと好みが分かれそう。
怪しい?酒
いろいろデザインされた瓶が並んでいます。
これはお酒?
と思って友人に聞いたら
「アブサン」
アブサンって……若いころ読んだ文学作品に出てきた、あのアブサン⁉︎
そのままタイトルの野球漫画もあった。
度数の高いハーブ系の蒸留酒ですよね。
昔の純文学の登場人物が浴びるように飲んで廃人になっていくイメージ(笑)。
よく見るとドイツ語で「Dr. Seltsam’s Absinth-Kontor」と書かれています。
「Selsam」は、変人とか奇妙な人といった意味。
「Absinth」は、アブサン。
「Kontor」は、英語のカウンターみたいな意味で、この場合は出店とかのイメージでしょうか。
「変わり者博士のアブサン売り場」とでも訳したらいいのかな。
うーーーむ。怪しい(笑)。
クリッペも職人風
クリスマスマーケットでよく見かける小型の観覧車もありました。
遊園地気分でも楽しめそうです。
そして定番のクリッペは、なんと立木の彫刻。
生えている木を職人がクリッペにしちゃいました的な感じを醸し出していて、面白いです。
っていうか、でかい。
その2:ホイマルクト
アルター・マルクトのクリスマスマーケットを抜けると、すぐにホイマルクトのクリスマスマーケットがあります。
アルター・マルクト同様、「ハインツェルの冬メルヘン」と書かれた門に小人がいっぱい。
でも門のテイストがちょっと違います。
友人いわく「あっちは旧、こっちは新」。
同じハインツェルメンヒェンをモチーフにしたクリスマスマーケットですが、新旧で違いを出しているようです。
- ゴールドの小路
- 冬の小路
- くいだおれ小路
案内板の小人のデザインは先ほどと同じ。
屋根のデザインも同じです。
この店はシロクマが、ケルンの地ビール「ケルシュ」を運んでいて可愛い。
友人はスパイスの店で買い物をしていました。
毎年ここで購入しているのだとか。
そういう習慣、何だかいいなあ。
炎のグリューワイン
ここで友人から「グリューワイン(ホットワイン)を飲もう」と提案され、こちらへ案内されました。
ここの1階は、普通のグリューワインとちょっと違う「フォイヤーツァンゲンボウレ」(Feuerzangenbowle)という飲み物のお店です。
フォイヤー(炎)ツァンゲン(鋏)ボウレ(この場合はグリューワインのこと)という名前の通り、ラム酒などを浸した砂糖を金属製の物で挟むなどして、グリューワインの上で火をつけ、溶け落ちたところを飲みます。
- 砂糖に火をつけて
- 燃えると溶け落ちる
砂糖が全部溶けたら、金具を下へ押し込んでから飲みます。
普通のグリューワインより一層、体が温まります!
スケートリンクが人気
フォイヤーツァンゲンボウレを持って建物の2階に上がると……
建物の逆側にあるスケートリンクがよく見えます。
ここのクリスマスマーケットは、このスケートリンクが最大の特徴。
靴は借りられるので、観光客でもスケートを楽しめます。
屋根の上では小人たちがスキー。
小人のリフトはちゃんと動いているんです!
芸が細かい。
カーリングもできる
さらに奥へ行くと、みなさん氷上でゲームを楽しんでいます。
カーリングに似てるけど……?
と思って友人に尋ねたら、やはりこれもカーリングなんだとか。
スイープはないけれど、氷上の同心円へとストーンを投げて競っているようでした。
ドイツでカーリングは身近な遊びなんですね。
会場の外へ出ると、ホイマルクト駅。
さらに次の会場へ向かいます。
この記事へのコメントはありません。