ルフトハンザのファーストクラス特典航空券を入手する方法:2017ドイツ旅・番外編4
2017年秋のドイツ旅では、初めてファーストクラスに乗りました。ルフトハンザです。
もちろん、ANAマイルを使って入手した特典航空券です。
今回の私の旅の場合、エコノミークラスやビジネスクラスより取りやすいという事情がありました。
どうやって入手したのか、まとめます。
(2018年1月時点での情報です)
入手できる可能性を高めるために
ルフトハンザ・ファーストクラスを狙おうと決めてから、本当に特典航空券が取れるのか、気になって仕方ありませんでした。
特典航空券が開放される可能性はどれくらいか、開放直後に素早くチケットを押さえるためにはどうすればいいのか、ANAのサイトで検索とシミュレーションを繰り返した結果、ある程度、状況が見えてきました。
開放されるタイミングを狙う
チケット入手を確実にするためには、ルフトハンザ・ファーストクラスの特典航空券が開放されるタイミングを逃さないことが重要です。
しかし、それは一体いつなのか。
ネット上の情報を探しても2週間前としか書いていません。
それなら、と自分で検証しました。
そして分かりました。
搭乗日の2週間前の午前7時です。
飛行機の出発時刻は関係ありません。
復路開放を待たなければならない
ただし、往路の2週間前は往路のチケットしか開放されません。
復路もファーストクラスを狙うなら、復路搭乗日2週間前の7時まで待たなくてはなりません。
例えば、これを書いている2018年1月11日夜の時点で開放されている可能性があるのは1月25日の搭乗券までです。
2週間以内を検索してみる
試しにANAマイレージクラブのサイトで東京⇄フランクフルトの特典航空券を検索してみます。
来週末、1月20日(土)に東京出発、25日(木)にフランクフルト出発という便を、「複数都市・クラス混在」で調べてみました。
その結果がこちら。
1月は閑散期なので、チケットかなり残っていますね。
ANAの2本の直行便のうち、片方はビジネスクラスも残っていますが、ファーストクラスはいずれも「空席待ち」。
でも、ルフトハンザならファーストクラスがゲットできます!
ちなみに空席待ちは14日前までなので、今「空席待ち」と表示されても実際に空席待ちすることはできません。
続いて復路。
復路の方が全体的に残席が少なそうな印象ですが、やはりルフトハンザならファーストクラスがゲットできます。
っていうか、ANAの往復ビジネスクラスも入手できますね。
私が元々狙っていた「6連休で5泊7日の旅」が実現できる便(初日未明に出発、7日目の早朝に帰国)のビジネスクラスが、往復とも「空席あり」です。
この時期に長期休暇が取れれば、苦労せずに航空券とれたなあ……。
そんな閑散期でもANAのファーストクラスは取れませんが、ルフトハンザならチケット入手できます。
東京⇄フランクフルトの単純往復なら16万5000ANAマイル。
私のようにベルリンに行く場合は、乗り継ぐので18万マイルになります。
予約後の日程変更も視野に
想定している復路よりも前の日程で特典航空券が開放された場合、一応押さえておいて、想定している日に変更するという方法もあります。
私は復路について、旅行6日目に出発するのが第一希望、5日目出発が第二希望でした。
5日目の特典航空券が開放されたので、狙い通りにベルリン→フランクフルト→ミュンヘン→羽田というルートを押さえました。
翌日サイトをチェックすると、なんと6日目も特典航空券が開放されているではありませんか!
急いでANAに電話し、変更できるか尋ねたところ、ミュンヘン→羽田のファーストクラスは空いているのに、なんとベルリン→フランクフルト→ミュンヘンが取れなかったのです。
残念。
2週間前ですからねー。
国内線のビジネスクラスも埋まりつつある時期ということです。
でも、往路は当初、羽田→フランクフルト(一泊)フランクフルト→ベルリンというチケットしか取れなかったのが、初日にベルリンまで行けるチケットへ変更できました。
同じ座席クラスで同じルートなら変更できるので、運が良ければより望ましい旅程へ変更できるかもしれません。
逆に言うと、同じクラス・同じルートでなければ変更できません。
直前に希望のチケットが出てくる可能性も考え、最初の発券ルートは慎重に選ぶ必要があります。
空席状況を把握する
ここまで、開放された特典航空券を確実に入手する方法を書いてきました。
しかし、特典航空券が開放されなくては元も子もありません。
ルフトハンザのファーストクラス特典航空券は「座席に余裕があれば開放される」ので、私は日々、狙っている便の予約状況をチェックしました。
数字は結構変動します。何度か調べてみることをオススメします。
*2021年8月追記* このページを執筆した当時に私が予約状況チェックに利用していたサイトは閉鎖されました。「Seat Alerts」というアプリが便利そうなので、次の機会に使ってみたいと考えています。
何席空いていれば開放されるのか
ファーストクラスは8席あります。何席空いていれば特典航空券は開放されるのでしょうか。
これを調べるために、特典航空券が開放された便の座席予約状況をチェックしてみました。
大半が、予約は3席まででした。
4席以上埋まっている場合もあったので、はっきりしたことはわかりません。特典航空券向けの枠があるのかもしれません。でも事前に自分が予約したいと思っている便の状況を調べて4席以上埋まっている場合は可能性が低いと思った方が良さそうです。逆に1席も埋まっていない日を見つけたら、開放される可能性が極めて高いわけですから(特典航空券向けの枠があるとかないとか関係ない)、その日に旅程を合わせておけば確率は高くなります。
繁忙期のイメージと違う
ルフトハンザのファーストクラスは意外に取りやすいことがお分かりかと思います。
私がチェックしていた時期は、繁忙期とされる7〜8月でも、ファーストクラスが開放されない日は1週間のうち1〜2日程度のことが多く、週3日以上開放されないのはお盆くらいでした。
これなら9月は余裕かも?と思っていたのですが、これが甘かった。
9月に入ってから、逆に開放される日が週1〜2日と逆転してしまったのです。
ショック! なぜ?
理由は分かりません。
ヒヤヒヤドキドキしながら、座席の予約状況を日々調べ続けました。
ただ、自分が希望している便は席の埋まり方が0〜2席程度だったので、大丈夫に違いないと勝手に思っていました。
そして実際に特典航空券を入手することができたのです。よかった……。
ヒラ会員には逆に勝機あり
ルフトハンザのファーストクラス特典航空券は、座席が余っていなければ開放されないため、開放を待つのは「賭け」と言えるでしょう。
ただ、開放されれば早い者勝ちなので、ヒラ会員でも上級会員でも条件は同じ。
私のようなANAマイレージクラブ(AMC)ヒラ会員にとっては、空席待ちよりずっと可能性が高いのです。
チャンスは誰にでもあります。
条件さえ合えば。
16.5万〜18万ANAマイルで入手
言わずもがなですが、特典航空券を入手するためにはマイルが必要です。
私はベルリン往復のファーストクラス特典航空券のために18万マイルを支払いましたが、同じ条件のチケットを購入すると300万円近く必要になります。
18万マイルは、その気になれば貯めるのにそれほどハードル高くありません。
私はクレジットカード決済で得られるマイルを中心に約2年で貯めましたが、ポイントサイトをうまく活用すればもっと早く貯められます。
マイルの貯め方については、ネット上に多くの情報がありますが、私はクレジットカード決済を中心に貯めています。
予定がある場合は厳しい
このファーストクラス特典航空券を入手するための最大の条件は、「復路2週間前の発券」を待てるかどうか、でしょう。
私は都合がいいことに、旅行の具体的予定が特にありませんでした。
もし「▲日の△時までにベルリンに到着」と決まっていたら、ファーストクラスは諦めていたと思います。
そして「航空券を押さえてからチケットが残っていたら行こう」と思っていたオペラやコンサートのいくつかは断念することになりました。
直前の時期になると、乗り継ぎのドイツ国内線も埋まりつつあり、思ったような旅程にならない危険性もありました。
そんな風に、いろいろ思惑通りにならなくても「許容範囲」と思えるかどうかが、この特典航空券をゲットする大きなポイントだと思いました。
次善の策は考えておく
夢のファーストクラス。
チケットが取れるまではハラハラドキドキでしたが、結果的には意外に簡単に実現しました。
事前にいくら状況をチェックしたところで、もちろん、予約状況は刻々と変化します。
開放の直前に予約が入ってしまえばアウトです。
チェックし続けるとともに、いろいろ頭の体操をして、ダメだった時の策を考えておきましょう。
「最悪の場合、エコノミークラスでもいい」と思えるかどうかも重要ポイントだと思います。
旅程の可能性をいろいろ考えるのは楽しいです。
実際の旅より楽しいかも?
旅立つまでの数カ月間、あれこれ悩みながらも楽しい日々でした。
読んでくださった皆さんも、どうぞ、旅を楽しんでください。
Gute Reise !
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