ドイツの空港に忘れたカメラを送ってもらう:2017ドイツ旅・番外編3
2017年9月のドイツ旅で、カメラを忘れてきました。
www.meinereise.me
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羽田に向かう飛行機の中で気付き、帰国後、宿泊したホテルにメールで問い合わせて、ようやくベルリン・テーゲル空港に忘れたことが判明しました。
空港に頼んでカメラを送ってもらいます。
送ってもらうには86.99ユーロ必要
空港の遺失物事務所から来た「カメラ預かってます」のメールに返信し「日本に送ってほしいが、どうしたらいいか」と尋ねました。
すると20分後に返信が! 速い!
「こんにちは
忘れ物を送る場合は次のものが必要です:
パスポートのコピー(メール添付可)
- 発見料€25.00
- 手数料€15.00
- 郵便料金€46.99
合計€86.99の送金には以下の銀行を使ってください」
として、Commerzbank(コメルツ銀行)の銀行コード、口座番号、SWIFTコード、IBANコードが記されていました。
口座番号までは分かるけど、そのあとのコード番号、何だこれ?という状態。
海外送金。未体験の領域です。
海外へ送金する
海外送金といえば、ビットコインが流行り始めた時、海外送金手数料が格安(時には無料)なのが魅力、としきりに言われていました。
ふーん。海外送金って、そんなに手数料高いんだ……と、完全に他人事だったのですが。
まずは手数料がどれくらいなのか見てみます。
手数料が高いメガバンク
自分のメイン口座の銀行のホームページを見てみました。
三井住友銀行です。
窓口で手続きする場合
(内容は変更されています。上記リンク先参照)
高い!
よく分からないけど6500円かかるってことでしょうか。
ネットバンキングからの送金なら500円安くなるそうですが、それでも6000円。しかもその場合は文書で事前登録が必要で、時間もかかりそうです。
これは確かに、別の送金方法を探したくなりますね。
ネットで見つけたTransferWise
というわけで、ネットで検索して見つけたのがこちらです。
「TransferWise」という会社です。
何と、初めての送金は手数料無料とのことでした。
すごい! そんなサービス、あり?
多分1回しか使わないけどいいのかな?
っていうか、そもそも、ネットでたまたま見つけたサービス使って送金して、大丈夫なのでしょうか。
サイトを見てみると、こんな記載が。
よし、きっと大丈夫に違いない。(←簡単すぎ)
関東財務局を信じて(?)手続きしてみました。
本人確認書類に手間取る
画面の指示の通りに口座開設など登録作業をします。
私は本人確認書類のアップロードに手間取りました。
登録作業中に「マイナンバーが必要」との記述を読んだので、マイナンバーカードを発行していない私はマイナンバー通知カードをアップロードしました。
すると翌日、こんなメールが届きました。
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 住民基本台帳カード
- パスポート
のいずれかが必要とのこと。
マイナンバー通知カードではダメなんですね。
運転免許証の表裏をアップロードすると、翌日、無事に本人確認完了のメールが届きました。
メールに書かれていた通り、「アクティベーションコード」を記した封書が同じ日に自宅へ届きました。
サイトにログインして、このコードを入力すると準備完了です。
振り込みから送金完了まで4日
三菱東京UFJ銀行の口座が指定されたので、そこに11,910円を振り込みました。
すると、「入金確認を行っています」「入金確認ができました」「送金手続きを開始しました」と、いちいちメールが届きました。これは安心感がありますね。
これ ↓ は送金手続き開始を知らせるメールです。
日本語がやや変ですが(笑)、為替レートの差額(419円)まで律儀に返ってきました。これは当初登録した自分の銀行口座に振り込まれました。
結局、86.99ユーロの送金として11,491円支払った計算になります。
レートは1ユーロ≒132円。当時のユーロ相場を考えるとかなり良い数字です。
手数料も本当に全く取られませんでした。
最初に登録作業をしたのが10月1日、送金完了が10月9日でした。
途中、本人確認書類のアップロードに手間取って2日ロスしたので、順調なら1週間で手続きできたのではないかと思います。
三菱東京UFJへの振り込みから送金完了までは4日(2営業日)だったので、また利用することがあれば2営業日で送金できるかもしれません。
その他の手続き
パスポートのコピーを送る
三菱東京UFJの口座に日本円を振り込んだタイミングで、テーゲル空港にはパスポートのコピーを送りました。
これは簡単。メールに添付するだけです。
顔写真の付いているページをスキャナで読み込んで添付しました。
同じメールで、カメラはどこで見つかったのか質問しました。
なんと、免税手続きの事務所とのこと。
いろいろ記入した時に置き忘れたのでしょう。
恥ずかしながら、空港内でカメラを持ち歩いていた記憶は全くありません。
でも、絶対持っていなかったという記憶もありません。
そのため、タクシーの中に忘れた可能性が9割、空港のカウンターが1割と思っていました。
自分の記憶、本当にアテになりません。
住所を伝える
空港からは、入金確認後に改めてメールが来ました。
「入金が確認できたので、遺失物の送り先を教えてください」
メールは仕事中に届きましたが、一刻も早くと思い、職場でコソコソと住所を書いて返信。
やったー。これで手続き完了です。
住所を間違えた
その後、空港からは何の連絡もありませんでした。
ドイツなので、まあ、そんなもんでしょう。
と、思いながら数日後、何気なく自分が送った最後のメールを見ると……。
えっ!?
よりによって、住所間違えました!
仕事中に慌ててコソコソ書いたのが災いしました(泣)
郵便局と交渉
都道府県から町名までは合っています。
その後の丁目や番地だけ、実家の住所の数字になってしまっています。
慌てると子供の頃の記憶の方が強く出てしまうようです。
老化現象でしょうか……。
つまり、荷物は架空の住所宛て。
配達できないので、このままでは発送元に返されてしまいます!
それは避けたい。
何とか受け取るべく、地元の郵便局と交渉しました。
その過程で「荷物の番号が分からないと探せない」と言われ、そういえば、荷物を送った後に普通なら(日本なら)知らせてくれるはずの番号を受け取っていないことに気づきました。
送り番号を調べる
テーゲル空港へメールで「荷物の番号を教えてほしい」と連絡すると、翌日、12桁のDHLの番号「Sendungsnummer」(送り番号)を記したメールが届きました。
これはドイツ側の番号なので、日本の番号を調べなければなりません。
↑ このサイトの検索窓に番号を入れれば、日本側の番号(英数字13桁)と、運送状況も確認できます。
日本側の番号を使えば、日本郵政のサイトで確認することもできます。
地元の郵便局にこの番号を伝え、窓口へ行って運転免許証を提示することで、なんとかカメラを受け取ることができました。
やったー! 長い道のりでしたが、ようやく手元に戻りました。
\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/
ちなみに荷物は2017年10月10日に発送され、ドイツを13日に出発、日本到着は17日。地元郵便局には18日に届き、19日に窓口で受け取りました。
日本側の番号が付与されるのはドイツ出発直前の国際交換局の手続き時のようですので、番号を調べる場合はそれ以降になります。
また、地元郵便局に着いて「宛先なし」と判断されると、すぐ返送に回されてしまうので、同様のミスをした場合は早めに連絡することが重要です。
ただし「今回は特別に」と郵便局からは念を押されましたので、同じように対応してもらえるかどうかは分かりません。悪しからず。
まとめ
忘れ物は、しないに越したことはありません。
手荷物の数を減らして、十分に注意・確認するのがまず第一です。
でも人間なのでうっかりすることはありますよねー。
そんな時は、諦めずに粘り強く探し、粘り強く交渉する。
これに尽きます。
忘れ物をしてしまった人に、私のダメダメな経験が参考になれば幸いです。
無事にカメラが戻りよかったですね!海外で失くし物をするととても大変ですね・・・それにしても、ホテルと空港の連携が素晴らしい!海外でこれほどきめ細やかなサービスを受けられるとは。
海外送金のヒント、勉強になりました。
スシキャットさん、コメントありがとうございます。
ホテルの対応には本当に感謝しています。空港の遺失物係も慣れた感じで素早く、とても助かりました。
海外送金、もし使う際には初回クーポンがありますのでご連絡ください。
ゆー様
貴重な体験拝読しました
なぜ、ゆー様のブログに至ったかというと昨日フランクフルト空港へのルフトハンザシャトルバスにコートを置き忘れ帰国したからです。貴重な体験を励みに現在遺失物窓口に問い合わせ中です。たいしたコートではないのですがなんとなく異国に置き忘れがスッキリしないので(笑)
おっちょこちょい様
コメントありがとうございます。
今改めてブログを読み直し、私の方がはるかにおっちょこちょいだなあと思いました(^^;)
参考にしていただけて、書いた甲斐があります!
コート、早く戻ってくるといいですね。