リモワの鍵が開かない!:2018ドイツ旅・ベルリン編5
2018年9月7日(金)
この日はドネルケバブで遅めの朝食の後、あちこちで買い物をし、一旦ホテルに戻ってから、テレビ塔まで行って、地上207mのレストランで友人とディナーを楽しみました。
実はこの夕食の時、既に大きな心配を抱えていたのです。
スーツケースの鍵が開かなくなってしまいました!
翌日ベルリンを出発するのに、どうしよう(泣)
……と思いながらの食事でした。
今回は、鍵を開けようと格闘した、その記録です。
魔が差した
お土産類をいろいろ購入し、一旦ホテルに戻った時のことです。
ホテルの部屋はホテルのスタッフが入ることもあるし、散らかし放題なのもあんまりなので、出かける時は可能な範囲で持ち物をスーツケースにしまいます。
持ち運ぶわけではないので、適当に投げ込んでいる感じです。
この時は、デジタル一眼カメラとレンズも、カメラバッグに入れたままスーツケースに入れてありました。
テレビ塔からの景色を撮影するためにやっぱりデジタル一眼を持って行こう、などと考えながらスーツケースの鍵を開けようとしましたが……開かない。
でも、しばらく格闘したら開いたんです!
設定した番号の百の位が1番変わっていました。
当初の番号が111だとすると、011です。
いつの間になぜ番号が変わったのか……。
よく分からないけど、とにかく開いてよかった。ホッとしました。
最近この鍵も動きが悪くなったなあー……などと考えつつ、ダイヤルやレバーをカチャカチャ動かしてみましたが、動きは良くなりません。
まあ、とりあえずまだ使えるから、と思って、番号確認のため再度011に戻して鍵をかけ、開けてみようとすると、何と、また開かなくなってしまいました!
今度は本格的に開きません。111でも011でもダメ。
スーツケースはリモワの「サルサ」です。
番号の設定方法は
- レバーを上げる
- そのままダイヤルを希望の番号に合わせる
- レバーを元に戻す
カチャカチャやっている間に、レバーを上げたまま数字を動かしたのでしょうか。
なんで不用意に鍵かけちゃったんだろう!
魔が差したとしか言いようがありません。
近い数字を試してみる
ネットで対処法を探しましたが、番号を見つけるしかないようです。
「何らかの理由でズレたとすると、前後2番以内の可能性が高い」という記述が複数ありました。
うーむ。
私の場合、自分でけっこう動かしたからなあ……。
と思いつつ近い番号を試してみますが、開きません。
待ち合わせの時間が迫っていることもあり、気が急いてしまって、冷静にひとつひとつ組み合わせをつぶしていくということができません。
テレビ塔からベルリンの街を一望する写真を撮るつもりですが、室内からなのでキレイに撮れるとは限らないし、スマホでいいことにしよう。
気持ちを切り替え、夕食へ出かけました。
1000通り試してみる
友人との食事を終え、ホテルに戻った頃には少し冷静になっていました。
時間もあるし、とにかく全部の番号を試してみよう!
0〜9が3桁。1000通りです。
しかし。
1000通り試しても開きません。
ダイヤルもレバーも動きにくくなっているので、正解の番号でも簡単には開かないだけなのか。
あるいは鍵自体が壊れてしまっているか。
どちらだとしても自分で開けるのは困難ですし、動きにくいだけだとしても、鍵自体を交換してしまう方がいいと考えました。
正規取扱店に持ち込む
鍵が壊れたという前提で再度ネットで調べると、リモワの正規取扱店に持ち込むのが良さそうだと分かりました。
翌日はテーゲル空港からスイス・チューリッヒへ飛ぶので、空港のショップまで行ってしまうのが一番手っ取り早い。
室内に出したままだった所持品やお土産類を何とか別の手荷物としてまとめて、テーゲルまで行くことにしました。
幸い、機内持ち込みサイズのリモワも持ってきたので、大半はそれに詰められます。入りきらない分はショッピングバッグに入れてギリギリ何とかなりました。
翌9月8日(土)
チェックアウトを終えて外に出ると、ホテルの前にはタクシーが何台も待機しています。荷物は個数だけ無駄に多くなったし、開かないスーツケースの中はカメラが入っているのに、ちゃんと詰めたわけではないので不安定だし……というわけで、空港までタクシーで行くことにしました。
テーゲル空港に着くと、ルフトハンザ・ワールドショップへ直行。
店員さんに「鍵が壊れて開かない」と説明すると、ここでは対応できないのでサービスセンターへ行くようにと言われました。
サービスセンターへ
サービスセンターは、昨年免税手続きをしたカウンターもある一角です。写真左端に「Center」の文字が見えます(薄暗いですが)。
写真右の案内板を見ても、荷物(Gepäck)関連は「Gapäckaufbewahrung」(荷物預かり)と「Gepäckermittlung」(荷物捜索)だけ。
ホントにここで直してもらえるのかなあ……。
半信半疑のまま、それらしいカウンターへ行きました。
「スーツケースの鍵が壊れて開かない」と説明すると、バゲージクレームへ行くように言われたので、「飛行機で壊れたのではなく、ホテルで壊れた」と言うと、その男性がペンライトのようなものを持ってきて、ダイヤルを照らしながら開ける作業を始めました。
え?
この人、開けられるの?
さらにペンと紙を持ってきて、数字をメモしながら、ダイヤルを動かしています。
ダイヤルが回りにくいので苦労していました。「最初からやり直し」とか呟きながら、それでも10分もかからずに番号を導き出して開けてくれました!
すごい !! 神です !!!!!
当初設定していた番号が111だとすると、前日に一旦開いた時の番号は011、そしてこの時の番号は233でした。
一旦開いた番号から2番ずつズレていたのです。
自分ではかなり動かしたと思っていましたが、「前後2番以内」というネットの記述通りでした。
念のため、開けてくれた人に「鍵は壊れてない?」と確認したところ、動きは悪いが壊れてはいないとのこと。
そして、なんと無料でした!
テーゲル空港、素晴らしすぎます。
何度も何度もお礼を言いました。
(こういう時にチップを渡すべきなのかも……と後で思いました)
一旦リモワに鍵をかけて、カウンター横のベンチへ移動し、もう一度自分で鍵を開けてみました。
この時、レバーを動かすのにかなり力が必要でした。
「この番号で開く」と分かっていないと、ここまで力を入れることはできません。
1000通りの番号を試しても開かないはずです。
やはり、次回このスーツケースを使うまでには、鍵自体を直そうと思いました。
ベンチの前で、リモワの大と小を両方とも広げて中身を移し替え、整理し直し、ようやく飛行機に乗れる態勢が整いました。
リモワを修理する場合は
あの「神カウンター」はスーツケースの鍵を開けるのも業務のうち?
それともたまたまラッキーで開けてもらえたのでしょうか?
帰国してから調べてみましたが、分かりません。
テーゲル空港のサイトには、あのカウンターについての説明も、スーツケースの修理をしているという記載もありません。
でも、リモワの鍵が開かなくなって困る人はけっこう多いはず。
ドイツの空港なら何らかの修理体制があっても不思議ではありません。
今後また同じようなことがないとも限らないし……と思って、リモワの修理対応を調べてみました。
日本国内のサービス
日本国内に限れば、このサイトに詳細な情報があります。
リモワの修理保証 – リモワ|RIMOWA スーツケース通販専門店【R-Suitcase】🔗
リモワ公式サイト同様、日本の対応店舗とホテルが載っています。
ホテルは宿泊客のみ対象なので、東京都内の店舗に持ち込む予定。
保証期間の5年は過ぎていますが、鍵の修理だけなので、持ち込めばそう高額にはならないだろうと思っています。
配送修理もあります。
RIMOWAエアポートサービスカウンター
成田空港にリモワ専用のサービスカウンターがあったのですが、閉業してしまったんですね。
空港内にはリペアサービスがあるので、困ったら頼ってみましょう!
今回のトラブルで、スーツケースのメンテナンスは大事と骨身にしみました。
さっそく直してもらって、末長く大切に使いたいと思います。
ゆー様
カメラ紛失ブログからこちらのブログも読ませて頂きました。
リモワではなくサムソナイトのスーツケースで全く同じ体験をしました。なぜか番号が変わっていたようで開かない事件!
ホテル近くにサムソナイト店舗があり持ち込み事なきを得ましたが、それ以来鍵かけ恐怖症(笑)
店舗に持ち込むと、なんやら専用の工具みたいなのをあてて難無く開錠、たぶん日本だったら決して公開しない場所での作業なんだろうなーと。
おまけとしてボストンバッグにつけていた普通のダイヤル式南京錠も開かなくなり、ホテルマンがナイフとフォークを使っててこの原理で開錠、これまた悪の仕業(笑)とは思いましたが
その時は神!でした
おっちょこちょい様
サムソナイトでも同様の事件(!)が起こるんですね。なるほどー。
私も、開けてくれて「神!!」と思った一方で、こんな風に開いちゃうんだなーとも思いました。必要悪???(笑)
ゆー様
カメラ紛失ブログ及びこちらへのコメントにお返事下さりありがとうございます(^.^)
今もたまたまドイツで買ってきたハンドクリームが同じ!とブログを読んでました!引き続き貴重なブログ楽しませていただきます。